ホメオパシーとは(その三)
ここで、ちょっとひといき。
ホメオパシーでの大切なこと
「似たものが似たものを癒す」
「全体を見る」
というところまで書きました。
では、そのつぎに、治癒について書いていきたいと思います。
先ほど、病気の症状は生命力の乱れである、と書きました。
では、その乱れをどうしていくのか。
もともと、生命力には自己治癒力が備わっていて、自分で症状を癒していく力を持っているとされています。つまり、自分の力で乱れを治していくことができるのです。
しかし、ストレスやショックな出来事など、様々要因によって、その力がうまく働かなくなっている。
そこを、ホメオパシーはお手伝いをします。
本来備わっている自己治癒力がうまく働くようにする。
その時に、「似たもの」=「レメディ」を使い、治癒の手助けをしていく、ということです。
ホメオパシーとは(その二)
次に「全体を見る」ことについてお話します。
また風邪を例にとります。
もし頭痛と熱と下痢の症状があったとしたら、頭痛の薬、熱の薬、下痢の薬を飲むことが多いですね。
ホメオパシーでは、頭痛、熱、下痢の症状があれば、その三つの症状全てに対応したものを一つだけ取り入れます。
これは、病気の症状はその人の生命力の乱れである、という考え方からきています。
それを健康な状態に促すもの(レメディ)を取り入れて、症状を良くしていくのです。
ホメオパシーとは
ホメオパシーは、ドイツ人医師サミュエルハーネマンによって、確立されました。
ホメオパシーの基本的な考え方は、
「似たものが似たもの癒す」
ということです。
(他にもいろいろとあるのですが今回はこのことについてお話しますね)
ホメオ(homeo/似た)パシー(pathy/苦しみ)という言葉で成り立っています。
これはハーネマンが考えた言葉です。
普通、風邪をひいて鼻水や咳がひどい時には、鼻水や咳を止めるようなお薬を飲みますね。
ホメオパシーでは、そんな時は、鼻水や咳を引き起こすようなものを取り入れます。
鼻水と咳が出る時は、鼻水と咳を引き起こすものを。
これは、ある症状を健康な人に引き起こすことができるものは、同じ症状で苦しんでいる人を治癒の方向に持って行くことができる、と言う事です。
少しややこしいですが、生活の中の出来事を例に説明しますね。
例えば、熱が出た時に、熱いお風呂に入り、そのまま布団にもぐりこんで、温かくして眠ると、熱がぱっと上がってそのまま汗がでて、次の日にはすっきりと熱が下がって身体も気分も楽になっていることはありませんか?
また、のどがヒリヒリと痛む時に、しょうが湯を飲むと、のどの痛みが楽になっていくような経験はありませんか?
「似たものが似たものを癒す」というのはこのようなことをイメージしていただければわかりやすいのではないかと思います。